兵庫の日本酒 カタヤマ酒店 『兵庫五国』飲み比べ

2022/04/19 05:58

兵庫県の日本酒【但馬】

【日本の4大杜氏】但馬杜氏


但馬人は昔から素朴で実直、粘り強く、忍耐力があるとされてきました。こうした気質は険しい山や谷間が多く、雪深い気候が大きく影響しています。酒造りの最高責任者、日本四大杜氏に数えらえる「但馬杜氏」も、こうした但馬の風土が育てた文化と言えます。


 杜氏(とうじ)とは酒造りの最高責任者のこと。酒造りは杜氏・蔵人(くらびと)のグループが、新米の刈り入れの終わる10月頃から翌年の春まで、約6~7カ月の間、家を離れ、酒造会社の蔵元に泊まり込んで行なわれます。

酒蔵によって人数は異なりますが、数人から20人程度の蔵人がチームを作り、杜氏の指導のもとで酒造りの作業を行います。「一蔵一杜氏」と言われるように、杜氏の数だけ酒の種類があると言われています。

 但馬では、特に雪深い地域の人たちが冬季の働き場所を求め、出稼ぎとして、全国各地に酒造りに出かけました。但馬の人は昔から、慎重で誠実、質素にも耐えて思いやりがあり、粘り強い精神力が特長です。

そうした気質は厳しい酒造りの世界では重宝され、主に伏見などの近畿一円、中国、四国、東海地方で活躍しています。但馬杜氏は南部杜氏、越後杜氏、丹波杜氏と並んで【日本四大杜氏】と言われ、粘り強さと確かな技術は、毎年新酒鑑評会においても優秀な成績を上げ、全国的に高く評価されています。